どうも「けいおん」がすごいらしい。





ハルヒに着目して以来、継続的にサブカルチャーのトレンドをなまゆるく見てきているのですが、今はどうも「けいおん」がすごいらしいです。

まずは、データを・・・

Google Trends(ハルヒ、けいおん、鋼の錬金術師、らきすた,NARUTO)

上のリンクは、Google TrendsといてGoogleの検索語がどれくらい検索されたか時系列で比較できるものです。

ハルヒは、「涼宮ハルヒの憂鬱」のハルヒ。2006年春のアニメ放送で一挙に検索数が増え、放送が終わってからもさらに一段検索が増えています。そして一種の社会現象になった。そして世界へ広まっていったわけです。

けいおん」もアニメ放送中の山は、「ハルヒ」の1回目の山とほぼ同じ高さになっています。すごいでしょ? さらにここから山が高くなると、ハルヒ以来のメガヒットになるかもしれません。どうなるでしょうか。

 

ところで今、巷(主にマスメディア)では、村上春樹さんの「1Q84」が大きく取り上げられています。それとの比較は次です。

Google Trends(ハルヒ,けいおん,村上春樹,1Q84)

村上春樹さんについては、「エルサレム賞」受賞時の講演が注目を集めました。講演全文を日本語に訳したものもあるサイトに掲出されています。

Google Trendsで見る限り、今回の「1Q84」も反響がありますが、ネットでは「エルサレム賞受賞講演」の方が少し注目度が大きいのです。全文を読んでいただけると分かりますが、素晴らしいと思います。エルサレムガザ地区での戦闘が激しくなっているときに、あのような講演をなさった勇気に強い尊敬の念を持ちます。

しかし、マスメディア(新聞・テレビ)の反応はどうでしょう。エルサレム講演はちょっと要旨が取り上げられただけ。だけど「1Q84」は大騒ぎ。 「ハルヒ」? 「けいおん」? はは・・・  でもこんな現象がでています。

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1Q84」をニュースに取り上げることを批評しているわけではないのです。100万部というのは、出版業界にとって久しぶりに明るい話題だと思います。批判しているのは、世界という視点で見たときにもっと大きく取り上げるべき話題や、サブカルチャーというだけで無視を決め込むマスメディア(新聞・テレビ)の姿勢です。

世界という視点でみてみると・・・

Google Trends(USA,NARUTO,iPhone,CHINA,JAPAN)

世界の人からは、国としての「中国」より「日本」より、アニメ注目度No1の「ナルト」に興味を持ってもらえているのにね。「アメリカ合衆国」や「iPhone」と同じくらいにね。でも、ニュースにはならないなあ。

 

最後に・・・

けいおん」がなぜ人気があるのかということについては、この記事が一番わかりやすく書いていると思います。今までアニメを見なかった層がこのアニメ人気を支えているのかもしれません。

ハルヒはダンス、けいおんはバンド。なにか似ていますね。両方京都アニメーションだし。