(メガミ文庫)「クイーンズゲイト<1>」感想

クイーンズゲイト〈1〉門を開く者 (メガミ文庫)クイーンズゲイト〈1〉門を開く者 (メガミ文庫)
著者:沖田 栄次
販売元:学習研究社
発売日:2009-04
おすすめ度:5.0
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オーパーツ・・・
黄金のジェット、ピリー・レイスの地図、アステカ・カレンダーと2012年の破局
このキーワードで浮かんだのは、たしか1996年のベストセラーだった「神々の指紋」です。失われた古代文明の話は、繰り返し語られる現代人のおとぎ話です。夢がありますものね。このクイーンズゲイトのモチーフのひとつは、「神々の指紋」なんじゃないでしょうか。
なお、「神々の指紋」はノンフィクションの形態で書かれていますが、内容はかなりフィクションと思っていただいたほうがいいと思います。念のため。

そして、ゲイト。
これも繰り返しさまざまな作品にでてきます。
一般相対性理論ワームホール。時空を超える旅というのは、これまた夢を掻き立てられますよね。
ワームホールというのは、離れた時空を直結する空間領域ですが、これをフィクションの世界で象徴的に表すのが「ゲイト」だと思います。
クイーンズゲイト」は、1995年の映画の「スターゲイト」の設定に似ている感じがするのですよね〜 これもモチーフのひとつなんじゃないでしょうか。
ちなみに、時空を結ぶゲイトを扱ったSFの名作といえば、これでしょう。
ゲイトウエイ (ハヤカワ文庫SF)
ゲイトウエイ (ハヤカワ文庫SF)
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でもこのクイーンズゲイトは、時空をつなぐ門からさらにすすんで次元の門という設定になっています。
おお、これは一般相対性理論の弱点(量子論との融合)を克服するとして有名な超ひも理論の成果をもう既にとりこんでいる!?
すばらしい・・・ 10次元の存在を予言する先端物理学の萌え小説化、それがクイーンズゲイトです。


なーんてね^^



おしり、おしり、おしりがいっぱい。
特にドロシーちゃんのおしりがいいよね〜
それにね。
イルキヌフという、敵役なんだか、どうなんだかわからない人外の生物は杖型で触手を有していて・・・
むふふ
主人公のアリスちゃんも、ドロシーちゃんも、それから敵役のリンちゃんもこの触手に弄ばれて、悶えまくるのです。(え?誇張ありって?)

まあ、なんでもいいや。この作品は難しいこと抜きで楽しんだらいいんじゃない?って思うよ。(ただしオトコの子限定と思うけど)
次の文にぐっときたら、読んでみたらどうでしょう。

身動きひとつ取れないアリスに向けて、イルキヌフの触手が迫ってくる。
こ、この卑怯者!
口は動かせない。
アリスは思考でイルキヌフを罵った。
しかし、そんなものでは彼の行動を留めることはできない。
ついにイルキヌフの触手がアリスの無防備な腹部に到達する。
冷たい感触にアリスは思わず身悶えした。
「あ……」

(290p ついでに291pの挿絵も同時にドゾ!)


うーむ、これって本当に「ライトノベル」なのかい?(笑)