(スーパーダッシュ文庫)「迷い猫オーバーラン」感想

迷い猫オーバーラン!―拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫)迷い猫オーバーラン!―拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者:松 智洋
販売元:集英社
発売日:2008-10-29
おすすめ度:3.0
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実は、「迷い猫オーバーラン!」読む直前に読んでいたのは、「おまもりひまり」だったりしたもので・・・
どっちがいいとかちょっと似てるかもとか言いたいんじゃなくってね。
おまもりひまり」が好きな人は、この「迷い猫オーバーラン!」も好きだろうなって思いました。またその逆も真なりですね。


唐突ですが、かわいい女の子と同居っていいよね。夢だよね。

男子諸君に質問です。
女の子が初めて自分の部屋に泊まりに来たときって、すごいドキドキしたでしょ? (もしまだこれからって人は、そうなったらって想像するとドキドキしそうだよね?)
うん、この小説は、そういったドキドキ感に溢れていて、それが魅力だと思います。

この本を読んで、おじさん(僕のこと)、つい大学に行くために田舎から上京したときのこと、それで彼女に初めてお泊りしてもらった日のことを思い出しちゃったじゃないですか。(ン十年前ですけどね)

もっともその日、僕は両手をベッドに縛られてしまいましたが(笑)
え?
えっちぃ話じゃなくて、ぐりぐりっと荷物用のヒモで。
当然、未遂・・・
一言いいたい。
両手縛られると寝返りうてなくて眠れません。
それと荷物用のビニールの紐で縛られるととても痛いです。
あ〜あ、へんなこと思い出しちゃったなあ。


それに比べ、この作品の主人公の巧くん、右手を希ちゃんに、左手を文乃ちゃんに握ってもらえて、両手に花状態で夜を過ごすなんて・・・

う、うらやましすぎる〜〜

でも、この体勢も寝返りうてなくって、本当は寝るのは辛いかも(笑)


主人公の巧くんに好意を抱く女の子たちが、ひとり、ふたり、さんにん・・・
それに義姉の乙女さんを加えて、1対4のハーレム物語、これが「迷い猫オーバーラン」だと思います。
でもね、クライマックスで明らかになる、ある秘密がわかると、ほんのちょっぴり「家族って、初めからあるものじゃなくて、作っていくもんだなあ」と思わせる、そんな作品でもあるのです。
全体的には、軽快で、男の子の好きなもの満載の、楽しい物語です。
4月からはアニメも始まるようで、さらに人気がでるでしょうね。
楽しみです。