日本オタク大賞ガールズサイドの詳細レポブログを見つけました。

わかつきひかる」さんが2010/2/16に投稿された「日本オタク大賞」という記事をうけてというわけなのですが、当日のイベントについて詳細にレポートを書いているブログを見つけました。

とても興味深いブログでしたので、ご紹介したいと思います。

冒険野郎マクガイヤー「日本オタク大賞2009ガールズサイド


以前より、ライトノベルのヒットには、本来のライトノベルの読者層以外の人からの支持が必要なんじゃないかなんて考えていたこともあって、本をよく読むだろう、いわゆる腐女子(注)の人の嗜好や思考法には興味を持っていました。
えっちぃ意味合いではないつもりです。マーケティング的な観点と、このブログで書いているティアラ文庫の書評に生かそうということが目的なんですけどね。

これまでも、いわゆる腐女子のことについては、下記のサイトやWikipediaの記事を読んだりしてはいたのですが、どうもよくわからなかったのです。
ただ、下記のサイトはとてもよくまとめています。僕が、ほんの少しですけど、いわゆる腐女子のことが理解できるようになったのは、このサイトのおかげです。

やおらヤオラー研究

いわゆる腐女子について、もし興味がおありでしたら、一読の価値があると思います。
僕は、なぜいわゆる腐女子が男性同士の情事を好んで読むのかいまひとつ理解できなかったのですが(今でもよくわかっていませんが)、このサイトにある、「ヤオイ=エロではない。ヤオイは恋愛物語だ」というくだりは、妙に納得感を持って読みました。

さて、今日、ご紹介した「日本オタク大賞2009ガールズ サイド」という記事ですが、あまり聞いたり読むことができないいわゆる腐女子のリアルな感性が書かれていてとても面白いです。

シンケンジャーの項では・・・
・今年の特撮といえば男子にとっては『ディケイド』だったかもしれないけど、女子にとっては『W』と『シンケンジャー』。
・今までの戦隊モノだと五人の関係性は平等だった。「シンケンジャー」はそこに主従関係が入ってきたのが重要。

わかつきひかる」さんと同じ事を指摘していますよね。
やはり女性の感性だなあと感じます。

さらに・・・
・30分の中にあれだけ入れた脚本を書く小林靖子は凄い。きちんと見どころを入れて、玩具を紹介して、「え?」というネタまで入れる、第一話のおでんとか(笑)。

シナリオは女性が書いたのですね。こういったあたりも、「女性受け」する理由があるのではないでしょうか。
ただ、「わかつきひかる」さんがいわゆる腐女子とは違うのは、「義母となったお姫様と殿で萌える」感性なんですね。それで、同じことは僕もシンケンジャーを見て感じたということは、男性的な感性なのかもしれません。


その他の感想ですけどね。
「お帰りなさい朝青龍」にも萌えるのかあという驚きが先にたったのですが、その中に・・・
・BLは女性好みに描かれた男性像に萌える。
・何故「攻め」×「受け」を作るのか。まず、男性の強さと弱さを極端な形で楽しみたい。次に、人物単体を愛でるよりも、互いをどう思いっているのかという関係性に萌える。
という指摘があって、なるほど!と思いました。

BLじゃないのですけど、ティアラ文庫を読んでいて感じるのは、男性キャラは現実にいないリアリティのない男性キャラがほとんどなんだということですね。逆にリアリティを感じるキャラは、ネットでの評判は今ひとつ・・・
男性向け作品では、女性キャラは男性好みのキャラが描かれるように、女性向け作品(BLなど)は女性好みの男性キャラが描かれる。当たり前な分析ですが、他の人からちゃんとそれを指摘してもらえると、より確信めくのでありがたいなと思いました。さらに、いわゆる腐女子は、「男性の強さと弱さを極端な形で楽しみたい」というくだりは、僕に新たな視点をもたらしてくれました。

さらに・・・
・基本的に男子向け番組だが、女性スタッフが作る女性キャラには感情移入し易い。(質問:腐女子にとって『シンケンジャー』の薄皮太夫やピンクってどうなんですか?の項)
・さっきの『シンケンジャー』の話も同様だけど、女子が感情移入できる男子向けアニメの中の女性キャラが増えてきた。(女子にもファンが多い美少女アニメの項)

えらそぶるわけじゃないし、後出しじゃんけんのようですけど、僕もこういった感想を持っていたのです。
そして、ライトノベルについても、こういった傾向というか、今後こういった方向になるのじゃないかと感じていました。
ええ、新たな読者層を開拓するためです。

大事なのは、関連性なんですね。
そこは、男性の感性とは大きく異なる部分のようです。





(注)本人が使う分には問題ないのでしょうが、そうでない人が使うとよくない単語だなと思います。ただ他に適当な用語が見当たらないので、「いわゆる腐女子」と書きました。不快に思われた方には陳謝いたします。
それとも、やおいとかやおらーとか表記した方がよかったのかな?