[]華の皇宮物語(ティアラ文庫)

華の皇宮物語 (ティアラ文庫)華の皇宮物語 (ティアラ文庫)
著者:剛 しいら
販売元:フランス書院
発売日:2009-06-03
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わかつきひかる」先生がブログで紹介していた「華の皇宮物語」をさっそく買ってよんでみました。
ええ、面白かったですよ。嫡男として育てられた「おてんば娘」(って死語?)が、ひょんなことから皇帝の后候補として後宮に入る事になったのですが、そこではエッチな気分になる薬湯を飲まされ、(机上の知識ですけど)エッチなことを教わり、イケメンが誘惑してくる、身持ちの硬さを試される場なのでした。

いやあ、このシチュエーション、男性向けの小説だったら、くんずほぐれつの乱交となってやたらエロエロになりそうな設定ですが、そこは少女小説、ヒロインの香蓮は、白勇波への愛を貫き、皇帝を袖にして後宮から抜け出し駆け落ちしてしまうという、乙女ごころくすぐりまくりのストーリーです。
いやあ、でてくる女性キャラが健気で可愛いんですよ。
香蓮も好みのキャラだったりするのでとてもよかったですね〜

駆け落ちを決めたときに、香蓮と白勇波は結ばれるのですが、そこも少女小説でして、とてもきれいな(?)シーンとなっています。
「わかつき」先生も書いてますが、男の実用向きではないですけど、ライトノベルが寸止めでかなわないなあと感じている人いませんでしょうか? 男と女が相思相愛になったら、最後にはセックスがあって当然と思う人には、男であっても楽しめるのじゃないでしょうか?

女性向けノベルってBLが多そうだし・・・と、これまで敬遠していましたが、言い方悪いですけど、意表をついて面白かった。これからちょっとティアラ文庫の新刊はチェックしていこうかなと思っています。