[]書評「ギブあっぷ!2」

ギブあっぷ!2? (HJ文庫 う 1-2-2)ギブあっぷ!2? (HJ文庫 う 1-2-2)
著者:上栖綴人
販売元:ホビージャパン
発売日:2009-09-01
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へぇ〜
のっけからえらそうで申し訳ないのですが、予想以上でした。
表紙絵が端的に内容を表していると思います。
電車の中で読んでいたのですが、203Pの挿絵がでてきて、「うわ!まずっ」(笑)と、隠さざるをえなかったり、ライトノベルとしては限界のエロさでありました。

評価できるのは、なにより、この作者の(ヒロインの)「璃亞を書きたい!」「学校の保健室での話を書きたい!」「エロ書きたい!」という思いが、紙面から溢れている感がすることです。
(べ、別に、え、エロを読みたいというわけじゃないんだからね!)

これまでも何度も書いていますが、ぼくは作者の思いが溢れているように思える作品を読むのが好きです。ちょっとぐらいゴツゴツとして、ストーリー展開がスムースでなかろうと、常識はずれなとんがったキャラであっても、思いっきり書いてくれたほうが、読者もすがすがしい気持ちになると思うのですね。
この作品は、よい意味で突き抜けていると思います。

第1巻の感想では、シリーズ化前提と思われるので、1巻はやや顔見世興行的な側面もある、だから第2巻が重要だと書きました。
うん、第2巻では思いっきり璃亞さんのエロを全面に押し出していただき、満足です。
ヒロインの璃亞と主人公との、濃厚なエロつきな、まどろっこしいラブコメというこの作品の色も明らかになりましたし、期待して3巻を待ちますね。

僕は、シリーズ化した作品がブレイクするためには、3巻めが一番大切と思っています。ここで加速できればテイクオフしちゃいますよね。
この作品、この2巻めまでは十分なクオリティだと評価しています。
再度書きますが、シリーズとしてテイクオフできるかということも含めて、次の3巻を期待しています。

え? ヒロインの璃亞が好みだから、評価しているだけじゃないかって?
ああ、それは認めます。
理由なんて本当は必要ないんだよ。ここまでごちゃごちゃと書いたけどさ。
面白い!って思っただけですよ。それがナニか?