(メガミ文庫)「今すぐ救世主!」感想
今すぐ救世主(メシア)! (メガミ文庫)
著者:吉野 匠
販売元:学習研究社
発売日:2009-04
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平凡な中学生活を終えた主人公雷名(らいな)は、もっと心躍る出来事を期待しつつ、高校デビューを迎えたのでした。
前の席には、親友で悪友の大助。
そしてクラスには、見知った中学の同級生がたくさん。
落胆しかけたその時、ふととなりの席を見ると・・・
美少女! それもとびっきりの美少女が。
そして目があって、にっこりと笑いかけてきます。
ヒロインの姫月(かぐら)さんです。
いやー、甘酸っぱいねえ。
こんな幸運なこと、一生に一回でもあるといいよね。
しかも、姫月さん、となりの家に引っ越してきたものだから、毎日朝一緒に登校することになりました。
小説の中とはいえ、できすぎ(笑)
さらに、甘酸っぱくて悶えてしまいました。
さらにさらにさらに・・・
姫月さんは、おしとやかで、性格もよく、いやあ、これぞ理想の女!という感じですが、どういうわけか、主人公のことを気にかけて、大切にしてくれます。
わはは・・・
ここまでくると、笑うしかないか。
でも、いくら小説といっても、ベタすぎないかい?
そして少しずつ明らかになる姫月さんの秘密。
それは、異世界のお姫様(王女)だということ。
主人公の雷名くんは、そこでお姫様の護衛役を買って出ます。
いやあ、男だねえ。雷名くん。
ベタだね〜 ほんとベタなストーリーだこと。
でもね・・・
最後にどんでんがえしがあるんですよ。
意外感はそんなでもなかったのですが、そうだったのかという妙な納得感もあり、それ以前の伏線と思われる部分を思い出すのです。
この作者さん、ストーリー構成が上手ですね。
手馴れた感じで、しっかりと読者を楽しませる。ええ、この作品は安心して読める佳作なんじゃないでしょうか。
ホント、正統派のライトノベルだなと思いました。
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