[]妄想・・・

今日は、ちょっと唐突感のあるエントリになるのですが、ちょっと台本風に妄想を書いてみます。
これまで、「出版総崩れの中で独り勝ちの角川、文庫で圧倒的な利益を稼ぐ(東洋経済online)を読んで」というエントリを上編、中編と書いてきたのですが、下編を書こうとすると、説明不足になってしまう部分があって、それを補う投稿です。
それと・・・ インフレとか外為相場は考慮していないです。お金の価値は現在と同じということで(汗)



西暦2020年のある日、とある駅前の小さな本屋さんにて・・・

店主「ああ、いらっしゃい。いつも来てくれてありがとうな。」
男の子「うん、ここに来るとコーヒー出してくれるしね。コーヒー飲みながらゆっくりと探せるから気に入ってるんだ」
店主「それで、今日は何を探してるんだい?」
男の子「ライトノベルを1、2冊買いたいなと思うんだけどね。今月の新刊でおすすめってある?」
店主「ライトノベルは、毎月200ほど新作がでるし。全部見たわけじゃないんだけどな。 (コーヒーとカタログを渡して) そうだなあ。今月はわかつきひかるの新作がおすすめかな?」
男の子「ふーん、そうなんだ。ちょっと他のも見ていい?」
店主「おお、もちろん。ゆっくり探したらいいよ」

カラーン。サラリーマン風の客がはいってくる。

サラリーマン「週刊ダイヤ経済ある?」
店主「はい、ありますよ。450円です」

店主は、500円玉をもらい、客にメモリチップと50円玉を返す。
客は、メモリチップとおつりを受け取ったらすぐに店からでていく。

男の子「おじさん。やっぱりわかつきひかるのにするよ。ダウンロードしてくれる?」
店主「はい。じゃあ、端末を出して?」

男の子が端末を店主にわたす。

店主「おお、ソニックス製の新しいリーダーマンじゃないか」
男の子「うん、新しいフジストンの電子ペーパー搭載してるんで買ったんだ。カラーの発色がこれまでよりきれいだからね。僕毎週ジャンデー配信してもらってるんで、カラー発色は重要なんだ。ほら」

男の子は端末にジャンデーのカラーページを表示して店主に見せる。

店主「ホントだな。こりゃきれいだわ」
男の子「ジャンデーも今じゃ18ヶ国語同時配信だものね。それに来月からはポーランド語とスウェーデン語が加わって20ヶ国語になるみたいだし」
店主「値段も安くなったよね。昔は1冊250円もしてたんだよ」
男の子「そんなに? 今は100円だから割と気軽に買えるけど、250円じゃちょっとしんどいな」
店主「はい、ダウンロード終了したよ。420円だよ」

男の子は、お金をわたし、端末をうけとる。

男の子「そういえば、さっきの人、ダウンロードじゃなくって雑誌の入ったチップを買っていたね。たしかチップ代50円もするから、もったいないよなあ。大人だからお金持ってるんだね」
店主「ああ、ビジネスマンは時間がないので、すぐ買えるチップを選ぶ人多いよ。そこに雑誌のチップの陳列装置がおいてあるだろ?」
男の子「うん、これだね」(指差す)
店主「そうそう。それは売れる都度、チップに雑誌を自動ダウンロードして補充してくれるんだ。優れものだよ」(客単価もあがるしな。と内心ほくそえむ)
男の子「そうなんだ。お客さんにしても、どこの本屋さんでもすべての書籍を買うことができるようになったから便利だと思うよ。それにカタログ見るだけでも楽しいし。じゃあ、帰るね。コーヒーごちそうさま」
店主「ありがとう。またよろしくね。来月のコーヒーはブルマンだよ」

男の子が店からでていく。




おしまい。
駄文をここまでお読みいただいてありがとうございました。



参考
電子ペーパー(Wikipedia)
電子ペーパー本格普及へ秒読み、各社の取り組みは?