[]僕がなぜ「わかつきひかる」さんのファンになったか。

半年ほど前、毎日「わかつきひかる」さんのジュブナイルポルノ作品を読んでいた時期がありました。他のものが読めなかったのですよね。
たぶん頭が疲れていたからだと思います。
それにしても、昔、ン十年前に読んだ官能小説と違って、メイドのコスプレはでてくるは、女ボディガードがでてくるは、サンタクロースがでてくるは。カルチャーショックですよ。こんなのあったんだ!ラブ調教ものって、それって好みど真ん中かも。

そのときすっかり、わかつきひかるさんの作品のファンになりました。


まだ数冊しか読んでいないとき、次読む本を決めようと思い本を探していました。ネットで検索するのですが、いまひとつ情報がない。
そこで自著解説を探したのですけどね・・・
えーと・・・

特に初期作品のは、あっさりしすぎ
解説ないこともあるし・・・
(笑)

それにね、自著解説を読もうとしても、うまく検索であたってくれないんですよ。タイトルに「自著解説」とか、タブとか、それともフリーページにリンクでもあるとよかったのですが、そのへん不親切設計で(笑)

どうしてもブログの最初の投稿から、ひとつずつ読んでいくしかないのです。

でもひとつずつ読んでいくと・・・
これが面白いんだ。
逆にいうと、ブログが面白いからこそ、わかつきひかるさんの作品の残り全部読もうと思ったわけです。そのとき、残り30冊ほどでした。


ちょっと自己紹介ですが、僕は小さい頃から推理小説が好きでした。
特にシャーロック・ホームズが大好きで、10数年前にロンドンに行ったときには、ベーカー街221B番地に真っ先に行ったくらいです。

「あなたアフガニスタンに行ってきましたね?」

これはホームズがワトソンとはじめて会ったときの出会いの挨拶です。
推理によって、ワトソンがアフガニスタン帰りであることを見抜いたのです。
はじめて読んだのは、小学校のときだったかな。
僕には、想像とか妄想とかを紡いで小説を書く才能はないけれど、情報のかけらを繋いで事実を見つけることが好きだし、そうできるようになりたいと思ったんですよね。ホームズのようになりたいなってね(すごい夢!)

でまあ、そんな大それた夢は夢のままおわるわけだけど、でも今でもひまなときには、ちょっとしたことをみつけては、そのかけらを繋げることを楽しんでいるのです。

かなり脱線しましたね。
えーと、何を言いたかったというと、「わかつきひかる」さんのブログは、そういった小さな情報のかけらとかけらを繋げると分かる、そういった謎に満ちているんです。
だからね、読み始めると止まらなくなってしまって・・・

推理小説を読むように、でもそこにあるのは、フィクションではなく事実であって、ああでもない、こうでもないと情報のかけらをつなげると、いつか「ああ、こういうことだったんだ」というのがわかるようになっています。
それが、わかつきひかるさんのブログだと思います。

だから、すっかりとりこになったんですよ!

こんな面白い、少なくとも僕にとってはこんな夢中になれるエンターテイメントなんて他になくって! そして、それを見つけると自分だけのものにできなくって、人に言いたい! それがこのファンサイトを立ち上げた動機です。

そして、僕はわかつきひかるさんの作品のファンから、わかつきひかるさんのファンに変わりました。


もうすっかり、釘宮病でなくって、わかつき病患者なんです。それも重度の(笑)
そこでひとりでもわかつき病感染者増やそうと、ばい菌ばら撒いて啓蒙活動に日々勤しんでいます。


さて、今日は、ちょっぴりわかつきひかるさんのブログの魅力というか、どんな情報のかけらの繋がりがあるのか、ご説明します。
(ええ、今日は過去にないくらいの長大エントリの予定です)


わかつきひかるさんのブログで、唐突感のあるエントリが時々あると思います。でもこれって、実はなにか創作活動と結びついていることが多いと思っています。

例えば、とてもわかりやすいケース・・・


「ティアラ文庫が発売になります。」
2009/6/2のこの投稿。冒頭の文章はこうです。

私は関係ないのですが、美少女文庫の担当Mが発売前の本をくれたので、フランス書院発売の新レーベルをご紹介。
ティアラ文庫、6月3日発売だそうです。

私には関係ない? 今となってはそんなのウソなのわかりますけどね(笑) 「王子が恋した女神姫 薔薇と陰謀の舞踏会」に関係するのは自明ですよね。しかし当時はまだ秘密なだけにこう書くしかなかったのでしょう。
でも僕には、これを読んだときに、ちゃんと脳内変換して次のような意味だととらえました。(ほんとですよ)
「おいお前ら、これからティアラ文庫書くから絶対買えよ。ゴラァ!」
じゃなかった
「前から少女小説書きたかったので、ティアラ文庫書きます。ぜひ買ってね(はあと)」

そんなわけで、僕もちゃんとそれをうけて「剛しいら」さんの「華の皇宮物語」を読んでみました。そしてちゃんと感想書いています。
(ティアラ文庫)「華の皇宮物語」感想(2009/6/8)



2009/6/29の投稿です。
「あかほりさとる著「オタク成金」を読みました。」

この投稿は、「ラッキーメイド天くん」と関係していると思っています。
「ラッキーメイド天くん」の感想にも書きましたが、執筆の直前のエントリだったことが主な根拠なのです。一方、この新書の中のある一節がどうしても僕には印象深く感じます。

あかほりは言う。
「そんなときはさ、これまでの自分の作風を突き抜けるか、まったく違うものをつくるしかねぇんだよ」

「ラッキーメイド天くん」、十分突き抜けていると思うし、経済戦争という新しい取り組みもしたしね。


そのほかにも、特定の作品に関係したエントリじゃないかと思っているものがあります。
正しいかどうかはわかりません。本当のところは、わかつきひかるさんしかわからないですけどね。
しかし、今は仮説をたてることでひとまずおいています。時間をかけて少しずつ検証することでさらに精度をあげられるでしょう。
ほんと、この作業は楽しいよ〜

2009/8/27の投稿「編集者にマニュアルは存在しない。」は、「ガールズ☆レッスン」に。

2009/5/26の投稿「編集者は十枚舌を使う。」は、「放課後の世界征服シリーズ」に。

2009/4/30の投稿「コダワリは1%」は、「To LOVEる-とらぶる-危ないガールズトーク」に。

そして、2年以上前の投稿なんですが、「選択。」に書いている「おめでたいんだけど素直に喜べないあることが発生し、悩んだあげく、ある選択をしました。」というのがなにかが、いまの研究課題なんです。
候補は絞っているのですけどね。
はずれていたら恥ずかしいので、具体的な内容はちょっと伏せますが・・・


そのほかにも、創作活動に関係しない事柄も結びついたりするのですが、それは自主規制でブログに書かないと決めていますので、興味のある方はぜひご自身で探してみてはいかがでしょう。

なぜ、こんな謎に満ちたブログになっているかということですが、こう思っています。

わかつきひかる」さんは、今の自分の気持ちに素直に、ひとつひとつの投稿を書いているから、それぞれの投稿に整合性がある。さらに、複数の投稿を繋ぐと、繋いだ投稿が相互に補完して、そこに書いていない行間の事情、気持ちが現れてくる。


2009/11/11に投稿された「ラブプラス、感想など。」は、これは明らかに次のライトノベルに関係した投稿ですよね。
僕の脳内では、こういっているように変換されました。

「両思いになった二人を題材としたライトノベルを書こうと思っているけど、ラブプラスの凛子ちゃんはとても参考になったわ。もうプロット大丈夫だから、みんな期待して待っているのよ! おーほほほほほ」



わかつきひかる先生、楽しい投稿をいつもありがとうございます。
僕はこんな投稿ばかりしていまして、申し訳ないです。お許しください。

そして・・・
次のライトノベル作品楽しみにしています。