(応援Wiki更新)「小説家になりたい人のために」に追加しました。

今日、わかつきひかるさんの公式ホームページに、「面白くない映画をたくさん観ろ」富樫先生の創作テクニックが投稿されました。

これは小説家になりたい人向けのアドバイスですよね。
そこで、さっそく、「わかつきひかる」さんを応援するWikiの「小説家になりたい人のために」のページにこの記事へのリンクと簡単な説明を追加しました。

(引用はじめ)
私も、たまたま買った売れてる本がつまらなかったら、なんでつまらないのか、どこが読者受けしているのか、私に足りないものは何なのか分析します
(引用おわり)

わかつきひかるさんもこのように書いていますが、この方法は小説家のように創作を本職としている人にも有効だと思いますが、僕のように気ままに書評を書いているだけというレベルの者にも役にたつ方法のようです。(逆にそういった低いレベルの者にこそ、更に有効な策のように思います)

僕は、代替策なき批判は、単に自分の感情を垂れ流すだけになりがちだと自省したいと思っています。そんなときこの方法を使って、自分だったらこうするのにと考えることは、客観的な視点を自分にもたらしてくれるという利点があるようです。
実は、ビジネスの世界では、「他人のうまくいかない事例→自分だったらどうするか」と考えるのはとてもよい方法です。こちらの方はこれまでのビジネスの経験から断言できます。
つまり、「世の中の理(ことわり)には共通性がある」といえるのかもしれませんね。

(独り言はじめ)
世の中に文句言い=批判者は掃いて捨てるほどいるんだけど、改革者はほとんどいないんだよね。批判、批評はとても簡単なんだ。でも改善策を考えつく人って少ないよ。実行できないことをいくら主張されても全く利益がないし時間の無駄だから、フィジビリティ(実現可能性)のある策を考えつくことってとても重要と思うよね。
(独り言おわり)

そういえば、面白くない映画じゃなくって、面白いと思った映画を徹底的に分析してみたことがあります。
もうン十年前になるのですが、学生時代、いまはもうなくなった中野の武蔵野館で、「スターウォーズ」(今はエピソード4として知られています)を、朝から晩まで6回続けて観たことがあったのですね。(ちなみに封切り時に2度観ていて、初めて観たわけじゃない)
当時はビデオなんてなかったから、これが徹底的に映画を観る唯一の策だったんですよ。食事する時間もお金もないから、ちょっとした飲み物だけでひたすら空腹に耐えて観るのみ!(笑)
幕間の時間を入れて、14時間耐久レースです。今じゃ到底体力なくってできません。

それでね。最初の2回は、ストーリーを追って楽しんだのだけど、3回目あたりからはだんだんと分析的に観るようになったんですね。シーンとシーンのつなぎとか間とか、代表的なカットの構図とかね、そんなものをひたすら観てました。
いろんなことがわかったのですが、今でも思い出すのはこんなことでしょうか。

1.テンポのいいストーリー展開が面白いと思った。
2.テンポとはスピードが速いということじゃない。緩急があるということだと思う。
3.ストーリーは複数の主要な登場人物を追いながら展開するが、3つの視点を組み合わせて展開している(場合が多い)。

3については、少し追記したいと思います。
最初のシーン、ベイダー卿率いる宇宙戦艦がレイア姫の乗る宇宙船を拿捕します。(視点1)
レイア姫は、オビワンケノビに向けた救援メッセージをR2D2に託し、ポッドで脱出させます。(視点2) そして惑星タトゥイーンに降り、いろいろとあってルークに買われ、家に連れて行かれます。

そして、R2D2がオビワンケノビを探し出そうとルークの家から出ていったのを探しにルークは外にでます(視点3)
ベイダー卿は追っ手を出します。(視点1) 追っ手はルークの家に行き(視点2)、焼き討ちします(視点2の消滅→次の視点を作れる)

こんな感じで、3つの視点を交互に出しながら物語を進めているとわかりました。3つの視点だとかなり複雑な話と認識するようです。でも観て理解できる程度なので、だから僕はテンポがよいと感じるのだとわかりました。
視点が4つ以上になると僕は急に理解できなくなり、混乱するみたいです。

なお、他の映画などを観た感覚でいうと、視点2つというのは、どちらかというと、動ではなく静を表す時に使われるみたいです。いわゆる「対峙」を表す場合などです。
視点が1つしかないと、ややもすると単調に、でもうまく使うと深淵とか思考とかを表せるようです。(でも難しそう・・・)
これが、当時映画を観て、僕が感じたことです。

創作には縁のない僕ですら、分析的に観るといろんなことがわかっていきますから、たぶん創作に才能のある人がそう観ると、もっといろんなことがわかるのだろうと思います。

上記に僕があげた事柄などは、しかるべき教育を受ければもっと体系的に教えてもらえるレベルだとは思います。もっとすごい気づきがあるのだとは思いますが、それでも創作物を楽しむという喜びを捨て、創作者に徹するということ、そしてそれをさらっと言ってしまうあたり、富樫義博先生の非凡さがわかります。そして、それを理解するわかつきひかるさんもすごいなと思いました。


最後に・・・

(引用はじめ)
うわぁ、作者の人柄の反映ですか。うむむ。教わってどうにかなるものではない、ですか。
うーむ、うーむ、私って××だったり××だったり××だったりするんでしょうか。うわぁああっ。頭を抱えて悶えてしまうよー。
(引用おわり)

伏せ字がなにか気になりますけど〜(笑)
でも、僕たちの間では、わかつきひかるさんの作品にでてくる登場人物は、わかつきひかるさんの分身だという認識で一致しているんですけども・・・ね・・・(汗)

これ以上書くと、墓穴を掘りそうなので、今日はこのへんで・・・


それでは、「わかつきひかる」さんを応援するWikiの「小説家になりたい人のために」のページはこちらです。