わかつきひかる作品の今年を振り返る(3)「放課後の世界征服〜アイドル制圧!〜」

この作品は、中身よりも印象深いことがありまして・・・
それは・・・
「AKUMAで世界征服」キャンペーン!!
わかつきひかる
さんの直筆サイン入りポストカードが抽選で100名様にプレゼント!  というキャンペーンだったのですよ。

こ、これは・・・ 欲しい!!
うん、ちゃんと「AKUMAで少女」のコミカライズも買ったし、後は応募するだけだぁ!
ということで、
郵政はがき買って、郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢・・・ ん? 年齢だあ? そ、それは、恥ずかしくて書けないじゃないかぁぁぁぁ。
・・・・・・・・・・・・・・・・(撃沈)

まあね。例え応募したからって、運が無いから当たらなかったと思うしさ。
帯も傷つかずよかったよ。(帯に応募券が印刷されていて、それを切り取って応募することになっていた)
と・・・ 強がってみる。

という思い出のあるこの作品です。

(つけたしはじめ)
「ラッキーメイド天くん」の時、サイン本もあるということで楽しみにしていたんですけどね。なんだか立ち消えになったみたいで、とても残念ですぅ。
もしかして、どっかにあるかもという思いで、いろいろ本屋さん巡ったんですけどね^^;
今度の「ラッキーメイド天くん2」、どっかの本屋さんでサイン本扱ってもらえないかなあ・・・
(つけたしおわり)


放課後の世界征服~アイドル制圧!~ (HJ文庫)放課後の世界征服~アイドル制圧!~ (HJ文庫)
著者:わかつき ひかる
販売元:ホビージャパン
発売日:2009-05-01
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

例によって、作品の中で印象に残ったシーンを3つピックアップします。


伸也はドキドキしながら隣の女子トイレに入った。
――すみません。すみません。洗面所を使いたいだけなんです。顔、洗わせてください。許してください。
誰にともなく心の中で謝罪する。
――うぉ。こ、ここが女子トイレか……。

男性に質問ですけど、女子トイレって入ったことがありますか?
僕、一度お客さんのビルのトイレで間違って入ったことがあります。
「あれ?変だな」と見ると、小便器がない! やばい、すぐに出ないと!ということで、誰にも出会わずセーフだったのですが、もし見つかったらどうなっていたか……。
取引停止になったかもしれない……。
僕、女子トイレ萌えはないですけど、この記憶がフラッシュバックしてしまい、そんなわけでとても印象に残ったシーンでした。


そして、伸也の顎のあたりをスルッと撫でる。
「ねぇ。君、チェリーボーイかしら?」
「な、何を?」
白い手が、伸也の股間をさすりあげる。
「お姉さんが教えてあげようか?」
流し目がゾクゾクとするほど色っぽい。

そういえば、わかつきひかるさんは、チェリーボーイ相手に人妻が教えてあげる系の官能小説の短編をいくつか書いていますけど、好きなテーマなのかな。
そういった官能小説の短編と比較しても、なかなかこの翠さん、色っぽいですよ。ちょっとぞくぞくときたので、印象深いシーンとしてあげました。


パートナーが交代した。
顔を伏せて踊っていた少女が、伸也を見た。怖いメイクをした少女。映画のヒロイン、つぐみの『不安』だ。制服の色も、彼女だけが毒々しい原色だ。
『不安』は、右手に持っているナイフを突きだす。
伸也は背中をぐっと反り、ナイフを避けた。

クライマックスは、かなり長くダンスのシーンが続くのですが、なかなか緊張感のあるシーンなんですよ。これを読みながら、なにか起こるぞ、起こるぞと期待(?)しながら読んでいたので、よく覚えています。
この場面は、映画を撮っているという設定で、映画の中のこのシーンは心象を表すシーンだと思います。心象のような抽象的なものを具体的な映像にするのはとても難しいですし、それをさらに文章に起こしているわけですからね。それだけに表現も難しいなと読みながら思っていたんですよ。だから、このシーンをピックアップしました。
透明で緊張感のあるいいシーンだったなと思います。


残念ながら、「放課後の世界制服」は2巻で終わってしまいましたけど、アリエを巡る陰謀と伸也の活躍は読んでいて面白かったなと思います。
まあ、梨梨子と有希は、ちょっとかわいそうな扱いだったですけどね。
伸也が両手、両足に花になって、女の子たちが全員活躍するお話も読みたかったなと残念ではありますが、そこは最新作の「ラッキーメイド天くん」に期待したいと思います。



わかつきひかる」さんを応援するWiki「放課後の世界征服〜アイドル制圧!〜」の紹介ページはこちらです。
ぜひご覧ください。